復旧工事前の状況
- 南側からみて屋根母屋(もや)を復旧前です。軒桁に比べて完全には腐食・朽ちくしてないため、比較的容易に修復できましたが、外形からみると屋根母屋にかなり大きくクラックが入ってます。おそらく外壁と同様に軽微な地震でクラックが入り、雨水が侵入してそのクラックがどんどん広がっていったと思われます。
- おそらく、モルタルの中の木材もかなり腐食してると思われます。
- 屋根母屋が破損してる要因として、大屋根の瓦の破損も多少、影響してると考えられます。
- どうしても、軒天に比べて、雨が直接吹き込むので、かなりダメージが大きそうです。東側の妻側の外壁もかなりクラックが入ってます。本来は外壁も水洗いしてシーラー→中塗り→上塗りをかけたほうが良いのですが、今回は手を付けないことになりました。
- 霧ヨケも鉄部がかなり、腐食が進んでいます。ケレン→錆止め塗装をお勧めします。
屋根母屋部分撤去・加工状況
- 屋根母屋部分撤去状況です。軒桁は全部撤去しましたが、屋根母屋は完全に朽ちはてずに芯が残ってるので、丁寧に細心注意を払って加工していきます。撤去というより加工していくような感じです。
- ざら板も屋根母屋部分ぐらいまで撤去します。撤去後に新規垂木をいれて、ラーチ合板、7ミリを設置していきます。
- よく見ると、妻の外壁もかなり雨水が侵入して雨シミがついてます。ただ、外壁の内部に雨水が侵入しているのは、限定的なようです。
屋根母屋補強状況
- 屋根母屋の補強状況です。既存の屋根母屋を撤去・加工しているのですが、幸い芯が比較的しっかり残っていたので、木材で補強していきます。下から、ビスで丁寧に止めていきます。
- かなり難しい技術です。単純に木材を取り付けてビスで止めるのではなく、加工しながら寸法を測りながら慎重に作業していきます。
屋根母屋補強完了
- 屋根母屋補強完了です。向かって左が新規で取り替えた破風板です。うまく折り合いがついて、とてもよい仕上がりです。
- 向かって、右側が既存に破風板です。多少、破風板の色は変色してますが、ぜんぜん腐ったりしてないので、ラス網→モルタル塗布で対応できそうです。
- ラス網設置完了もかなり仕上がりがいいです。とても、かっこよいです。
- 屋根母屋補強完了もしっかり、絶妙な仕上がりがとても良いです。
- 左官仕上げも丁寧に仕上がってます。