- 前回、部分葺き替えで済ませましたが、やはり全体的に雨漏りしてることが判明しました。
そこで、大屋根を全部葺き替えることになりました。(棟・雪止めなどは含みません) - 年数が経過すると防水材(ルーフィング)が劣化して雨漏りの原因になります。
- 日本瓦は漆喰が劣化すると、瓦が飛んだり、ずれたりする原因になります。
【既存瓦の撤去状況】
瓦を下に降ろすための機具を設置し、瓦を外して下に降ろします。
- 屋根の瓦降ろしです。セメント瓦ですからかなり重そうです。
- 日本瓦の重さは(1坪当たり142キロぐらいだと言われてます)
(例)30坪の屋根面積で 1坪 142キロ×30坪=4260キロ(4t車一台分) - 1枚の重さも相当重いですから、しかも、高所作業ですので慎重の作業しないといけないです。
既存ルーフィングの痛み状況
- 既存ルーフィングもかなり傷んでます。湿気、結露、温度差でかなり傷んでます。
穴が少しでも空いたら雨漏りの原因になります。 - 長年、施主様の奥様が丁寧に手入れをされていたみたいで、全体的には傷んでますがところどころ補修した跡が見受けられます。
【雨漏り状況】
既存ルーフィング撤去状況
既存ルーフィング撤去完了
- 既存ルーフィング撤去状況です。丁寧に剥がしていきます。
- ルーフィングを撤去した状態のざら板の状況です。
- 昔はコンパネ12ミリを使用しないでざら板を使用していたみたいです。
ところどころ傷んでるところ、そんなに傷んでないところと差があります。
下地の垂木
- 下地の垂木が1本ではなく、2本継ぎ足しで使用してあります。
- 太陽光など設置する時にかなり心配です。
- 雨漏りの原因になりやすいです。
コンパネ設置完了12mm
- 新規コンパネ設置完了、12ミリの厚みのコンパネです。
- 9ミリを使用する工務店・業者さんも中にはいるようですので確認したほうがよい点です。
(屋根は3ミリ違うと大きく強度が変わります) - 合板が薄いと屋根の強度が弱くなり、経年劣化が早まります。
仮設作業場設置状況
新規ルーフィング設置状況
- 新規ルーフィング設置してる状況です。
ロール状になっているので丁寧に設置していきます。
養生の状況
- 養生状況です。ルーフィングを設置したので養生はしなくてもいいですが、万が一のことを考えて養生します。
- 養生は業者さんによって異なります。施工前に確認するのもいいかもしれません。
寸だし状況
- 横段ルーフを設置する前に寸だしの作業をしている状況です。
- 下地の垂木の正確な位置を計測して、打ち間違いが無いように丁寧にやります。
ケラバ設置状況
- ケラバ設置状況です、屋根の端部はかなり、大事な部材です。手作業で丁寧に仕上げていきます。
- 屋根の端部なので作業がかなり、やりづらいです。
横段ルーフ設置状況
- 横段ルーフ設置状況です。細部(端部・端っこ)はどうしても、手作業で丁寧に納めていきます。
- 職人さんの微妙な腕が左右します。
雪止め設置状況
- 雪止め設置状況です。雪止めは一個ずつ、丁寧に取り付けていきます。
棟換気設置状況
- 換気棟設置状況です、換気棟は屋根全体から上がってくる熱気を抜く部材です。(熱気は下から上に上がってくる性質があります)
- 余談ですが夏、2階の部屋が熱気で暑いことがありますが屋根裏(小屋裏)の熱気を抜くために開口して換気口を設置することをお勧めします。
- ヌキ設置状況です。(棟板金の下地の設置)棟板金の下地になる部分です。
よく、屋根がコロニアル(スレート)で新築から10年前後のお宅で棟板金の下地(ヌキ)が結露、雨で傷んで釘が外れて台風や大風で飛ぶことがあります。丁寧に取付しないといけない部材です
【完成写真】
【北側全景】
施工前 → 施工後
【北側】
施工前 → 施工後
【南側】
施工前 → 施工後