現場の状況と経緯
- 練馬区内のお客様から、実家の空き家の屋根が大風で飛んで近隣の方のご迷惑をかけてるので、現場を見て欲しいという依頼を受けました。
- 築40~50年前後のお宅で、何年か前まで住まわれていたようです。
- 実際、現場調査させて頂きましたが、屋根は瓦棒の屋根でところどころ強風で剥がれていて、屋根の下も見える状態です。
- 施主様がご依頼された趣旨としましては、ご近隣の方から強風の時に屋根の部材が剥がれて、ご近隣の方に後迷惑をお掛けしてるので飛散しないように応急処置してほしい、というご依頼でした。
- これから、空き家がまだまだ、増えていくでしょうからこういった案件が増えるのではないかと思われます。
瓦棒屋根の溝板(どぶいた)と防水紙の状況
- ドローンでの屋根調査の写真
- ドローンで屋根の状況を確認しましたら、屋根の野地板が見えてる状態でした。
- 強風で、瓦棒屋根の溝板(どぶいた)と防水紙が剥がれてます。
- もしも梯子を設置して屋根に登って調査をしたら、屋根そのものを傷つけてしまう可能性があります。
- 調査の為に屋根に登って、破損させてしまうことになると本末転倒です。
- 今回はドローンで現場調査を行って良かったなと思います。
- ちなみに、今回のような、空き家で誰も住んでないために傷んでるお宅でも、火災保険に加入されて風災での事故が認定されれば、修理費用は捻出できる可能性が高いので、火災保険の加入をお勧めします。
- このままの状態ですと、他の箇所の溝板も強風で外れたり、剥がれたりしてご近隣にご迷惑をお掛けすると思われます。
- 棟包みも半分以上、剥がれてますので、全部ビスで留めたほうがいいと思われます。
- おそらく、下地の棟木まではそんなに傷んでないものと予想できます。
修理完了
- 作業する時に気を付ける点は、瓦棒屋根の足で載ってみて、どの程度、屋根の上が安定してるか、慎重に確認して、体重をかけていい場所と危ない箇所を見極めます。
- 屋根裏にある屋根垂木がまだしっかりしてたので、荷揚げは梯子を設置して、既存の瓦棒屋根が飛ばないように、押し縁を全体的に廻してビスで固定していきます。
- こうすることによって、瓦棒屋根の溝板や芯木が外れにくくなります。
- これ以上の屋根の飛散を大幅に防ぐことができます。